福島県人の意識

東日本大震災から2年4ヶ月が経過し、テレビニュースの報道を見ていると、福島県と他地域との認識のギャップが大きくなって来ているように感じます。具体的な新聞記事で見ますと、例えば、今日の福島民報では、こういう記事が掲載されていました。



これは東日本大震災による、福島県内の死者・行方不明者の数です。死者合計3253名で、この中には、行方不明のまま死亡届を出された221名の方も、明記されています。国会議員の中には「原発で死者は出ていない」という発言をしたり「電力会社の収益改善のため、原発を再稼働させたい」という動きが出て参りました。その人達は、そういう風にしか考えられない人達なので、致し方ないと諦めましょう。

しかし、福島県民の東電(東北電力ではなく、東京電力です)に対する不信感が消せない中にあって、悲しい知らせが舞い込んで来ました。原発事故後に陣頭指揮を執り、社長や会長の指示であろうが、総理大臣の指示であろうが「福島県民に迷惑を掛けてはならない」という大前提を優先させ、組織のトップに楯突いてでも命賭けで事故の終息に全力を傾けた、吉田昌郎元所長の訃報です。残念でならないと共に、心からご冥福をお祈りしたいと思います。福島県民の意識では、東電と吉田所長は全く別物です。本当に惜しい方を亡くしてしまいました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130709-00000047-mai-soci

多くの福島県人は、吉田所長の姿勢に、本当の意味でのプロ根性を見せて頂きました。どういう逆境に追い詰められても、ギリギリまで追い詰められても、終わりの時を迎えるまで「諦めた」とは言わず考えられる手を打ち尽くしていく。そういう最善の対応の結果、本当に際どいギリギリの線で、原発事故が最悪の事態を回避する事が出来たんだと思います。東電で吉田所長の指導を受けた方々は、その遺志を継いで取り組んで頂きたいと思います。

今日から、吉田所長の訃報の知らせが広がり、多くの方々から惜しまれる事でしょう。人の評価というものは、亡くなってから下されるもんだと改めて感じました。

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