地震がなかったら・・・

先日、須賀川市内の和田弥六内にお住まいのH様から「壁と天井に震災被害が出てるので、修理対応してほしい」というご依頼があり、源右エ門さん達と行って参りました。しかしその現場「何故、こんな壊れ方をしてるの?」という事で、最初は原因が分かりませんでした。

ところが今日、屋根裏を調べてみたら、よ~く分かりました。

現象としては、東西方向へ1直線に、壁面の亀裂が入ってました。これがその様子です。

  

東西1直線に亀裂が入っていたため「家が沈んで、そのラインで引っ張られたのではないか?」と考えたのですが、源右エ門さんにレベルを測ってもらったら、沈んでいませんでした。地割れも発生してません。「では、この亀裂は何なんだ?」という事で、屋根裏に上って調べてみたら、実はこのラインに沿って、H鋼が通ってたんです。



「どうも、これが原因なのでは?」という事で周辺を調べてみましたら、外壁側が、このようになってました。



これを更に、アップで見てみますと、こんな状態でした。



どういう事か、お分かりでしょうか?

このお宅を増築した際に、桁(けた)の補強のために入れたH鋼を、固定させていなかったため、震災の時にこのH鋼が揺すられて暴れ、回りを破壊した事が原因だったようです。3月11日の東日本大震災のような大きな地震が来なければ、固定されていなかった事も分からなかったんでしょうが・・・。

因みに、H様邸を施工した建築会社は、既に廃業してしまっているそうです。

調べてみますと、2本のH鋼が連結されずに置かれたままの状態でしたので、何らかの方法で接続させる必要もあります。隣家が近いので、H鋼を引き抜く事も出来ませんし、屋根裏で溶接するのも危険ですので、何らかの方法を検討してみる事に致します。

今のままでは、大きな余震が来た時に、天井を突き破ってH鋼が落ちてくる可能性がありますので、このままにしておく訳には参りません。

まだ、大きな余震が発生する可能性がありますので、早く対応しないと、もしもの事があったら大変です。

お住まいというのは、長く安心して住むためのところですので、やはり、見えない部分の施工を、キッチリとやっておく事が、何よりも重要なんだと改めて感じました。今までの大震災と、大きな余震の際に、H鋼が落ちて来て怪我をされるような事態にならず、本当に良かったです。

応急修理に追われている今、一つ一つの現場を確実に終わらせていく事の意義を、思い知った気が致します。

カテゴリー: Live a Happy Life   パーマリンク

コメントは受け付けていません。