職商人(しょくあきんど)

今日は、月に一度の『天外塾(てんげじゅく)』の日でしたので、高速バスで東京まで行って参りました。片道約4時間かかりますので、今日は以前に読んだ本を振り返る日に充てる事にしました。「良書というのは、繰り返し読んで、骨の芯にまで身に付けなければならないんだ」という事を改めて学ばせて頂いた気がします。

今日、振り返りをさせて頂いた書物は、五年前、私が当時勤めてましたTOTO㈱の木瀬社長(現会長)から「是非、読みなさい」とススメられて読みました『反経営学の経営』というものです。



ここで唱えられている概念ですが、ビジネスを長期に永続させていく上で最も重要な人の存在、それが『職商人(しょくあきんど)』というものです。

職商人とは「職人と商人の器量を兼ね備えている人」「モノを作る人、売る人、使う人の三者の立場を統体的に見渡す事の出来る人」と定義されてます。具体的には、

・モノを自ら作って売る。だが、決して売り放しではない

・自分の顧客を思う心をモノに込めて作る。

・モノを通して、顧客と対話し、心を通わせる

・「作る」と「売る」と「使う」の循環を大切にする。

と書かれてます。

5年前はメーカーの社員でしたから、最終ユーザーであるお客様に直接触れる事はなく、あまり実感がなかったと思います。しかし今は、リフォーム会社で最終ユーザーのお客様から切実な相談を受け、職人と一緒になって問題解決に当たり、お客様の評価と喜びを通して地域で永続出来る会社作りを行ってますので「職商人というのは、まさに自分の役割なのではないか」と身を持って感じているところです。

そして我々が玄人として、お客様に仕事を通して感動して頂けるために重要なコトが図で表されてました。



要するに「素人(使い手)の方が知らない素晴らしい体験を再現して提供する事により、心地良い喜びを提供する」という事が、私達の役割だという事です。具体例として挙げられていたのが、イチロー選手のバット作りで有名なプロバットマイスター:久保田五十一氏です。そしてこの事が今日の天外塾での学びとも重なっていたのですが「人から教えられるのではなく、自分から見つけ出さなければ高いレベルには到達出来ない」という事でした。

そのためには「自分が顧客になり、更には他の顧客に負けない玄人になって、その上で顧客の声に耳を傾けて学ぶ」という姿勢が大切だという事です。

この考え方は、近江商人の『三方よし』の考え方であり『人の幸せを中心におく経営』とも言えます。

TOTOの木瀬会長に教えられた事が、5年経って、やっと腹に落ちた気がします。と同時に「期待された事が少しは実践出来ているのかな?」と思っているところです。

良書というのは、一度読んで終わりにするのではなく、何度も繰り返し読む必要があるんだなと改めて感じました。

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