以前にもこのブログにアップさせて頂きましたH様邸の震災被害に伴う復旧工事が、今日、全て完了しました。H様も「これでやっと、安心して生活出来るわ」と仰って下さり、長くお待ち頂いて恐縮でしたが、喜んで下さって何よりです。このお言葉を頂ける瞬間が、我々にとっては、最も「仕事をしてて良かった」と思える瞬間です。
H様邸は、東日本大震災による大きな揺れで、以前の手抜き工事が明らかになったという事例です。因みに、当時の工事業者は既に廃業しています。どういう被害だったかについては、昨年の9月に私がこのブログにアップしましたこちらの記事をご覧下さい。
http://suisai-cafe.com/archives/2921
震災の復旧工事と一言に申しましても、それぞれのお宅で内容が異なりますし、複数の工事が必要になって来ます。H様邸での工事も、以下の通りでした。
①配管の修理工事他
②鉄骨桁補強柱工事
③外壁改修工事
④左官工事(外部モルタル補修、内部塗り壁)
⑤塗装工事
⑥瓦補修工事(五段棟を耐震用の一段棟に)
これらを順序立てて全て行い、やっと完了です。
最初はこんな状況だったんです。一例を挙げますと、
震災による揺れで、H鋼が外壁を付き破り、
→
<BEFORE> <AFTER>
室内の壁は、ヒビ割れ
→
<BEFORE> <AFTER>
屋根の大棟も五段棟と高かったため、壊れて落ちてしまいました。そこで、一段棟にして屋根の重量を軽くする事で、家に与える負担を軽減します。そして下地を作り、ビスでシッカリと固定します。
<シッカリと固定> <遠くから見ると>
今回の工事では、災害救助法に基づいた「住宅応急修理」の制度が利用出来ましたので、52万円の工事費補助を受けております。この制度のお陰で、被災者の多くの方が早期に住宅改修に踏み出せました。マスコミでは「行政の対応の遅さ」ばかりが強調されますが、実際には「住宅応急修理」や「瓦礫の無償受け入れ」等、色んな役に立つ施策を行ってくれてます。
完全な復興完了までは、まだ道が長いのですが、皆が「早く震災前の状態に戻したい」と思いながら取り組んでますので、お互いに感謝の気持ちを持って進んでいきたいと思います。
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