壊れていた排水溝の復旧

4月1日のこのブログでご紹介しました「震災によってブロック塀が倒れ、隣りの石垣がずれ込んで来た排水溝の工事」が完成しましたので、ご紹介させて頂きます。工事に着手した時は、このように排水溝が潰れた状態で、水が流れなくなってしまってました。



左側がN様邸で、右側のお宅から石垣が地面毎、ずれ込んでしまってます。本来は、右側のお宅が新築工事をしている間に、この石垣も壊して境界を明確にし、新たに排水溝を作る予定だったのですが、石垣に手を付けないまま、お隣の新築工事は終わってしまいました。という事で今回は、以下の条件で工事のご依頼を承りました。

①隣りからずれ込んで来ている石垣には、手を付けない。(N様邸の境界線に入って来てるので、本来は壊してもらうべきなのですが)

②排水溝が潰れてしまっているが、ここの水の流れを良くし、湧水も排水してほしい。(住まいの下に水がしみ込まないようにしてほしい)

③これから石垣が更にずれ込んで来ても困るので、出来る限りそれを防いでほしい

④狭くなっても困るので、歩いて通れるようにしてほしい。

以上の通りでした。石垣も真っ直ぐにずれ込んで来てる訳ではないし、地面も西の端が盛り上がっているので、勾配もとれていません。これらの条件を全てクリアするのは難しい課題だったのですが、次の通り提案しました。

①排水にはU字溝を入れ、その上にグレーチングを置く。(これによって通路が確保でき、グレーチングを外せば掃除も出来ます)

②グレーチングは石垣のずれ込みを防ぐため、車が乗っても大丈夫なグレードのものを使用する。(かなりの強度に耐えるもの)

③石垣のデコボコは砕石によって調整し、そこからも排水出来るようにする。

④西端の盛り上がり部分は、U字溝との間に勾配を採って排水する。

以上の仕様で完成したのが、この排水溝です。



U字溝の左側に砕石を入れ、そこにしみ込んだ雨水が手前のパイプから流れ出て来ます。U字溝の右側は、盛り上がっていたのですが、雨水が排水されるように勾配をとってます。U字溝から流れている水は奥の方から出ている湧水ですので、うまく排水出来ている証拠です。

中央から東側は、このようになってます。グレーチングを置く事によって、歩けるだけのスペースが確保されてます。

 

そして西側の端のグレーチングだけは、ビスで固定させ、ずれないようにしています。



この仕様にはN様も納得され、満足頂けたようです。

そして、排水溝の横にある小屋の部分が湿気てましたので、ここに暗渠パイプを入れて排水する工事を、サービスでさせて頂きました。



この部分の湿気も、かなり改善されて来るはずです。

N様邸は、震災発生のちょうど1年前に耐震も兼ねた全面リフォームをされていたにも関わらず、全壊認定を受ける被害だったのですが、曳家の源右エ門さんの工事をキッカケに、アクアスでお住まい全体の工事をご依頼頂けるようになりました。今回の排水溝工事は、その最終段階の工事の一環です。N様も、震災後には「このままでは住み続けられないし、どうしたらいいのか・・・」とお悩みだったのですが、アクアスと協力企業の皆さんの力で「予算制約を達成した上での工事」に満足頂け、本当に良かったです。これまでの数多くの工事で、震災復旧工事は、ほぼ完了したと言える状態になりました。

これからは、将来の家族計画も含めた工事の検討をされてますので、いよいよ前向きなリフォーム工事に取り組んでいけます。こういうステップに踏み込んでいけるようになると、私達も「復興が進んで来ているな」という前向きで明るい気持ちになって参ります。

3月11日の震災は不幸な出来事でしたが、そのお陰でN様と良い出会いをさせて頂けました。N様にとっては、先行きの不安で一杯だった時に、我々を信頼し、任せて頂けた事に感謝しております。これからも、住まいに関しては頼られる存在であり続けたいと思います。

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