一年経ってからの復旧工事

以前にも、このブログで少し紹介させて頂きました、東日本大震災で崩壊してしまった道路に隣接したM様邸の不陸調整工事が、今日完了しました。一年後になった理由は「工事の振動で、地盤が再沈下する可能性も含め、道路の復旧工事が完了してからでないと、どうにも手の付けようがなかったから」という事です。震災直後、M様邸に隣接した道路は、こんな状態でした。

 

そして約1年後に、やっと道路工事が完了しましたので「他の工事に先立って、最初に家の傾きを直してほしい」というご依頼を承りました。以下、傾き直しまでの工事の状況をご紹介させて頂きます。工事方法については、本来は「基礎ごと持ち上げて水平にする」方法が最も望ましいのですが、そうなると工事費が数百万円に上ってしまいます。震災で被害を受けた方々は、工事を予定していた訳でもなく、いきなり大きな出費を強いられてますので「そんなに工事にお金を掛けては、また地震が来るかも知れないし、先々の生活に困ってしまう」という先行き不安を抱かれている方が数多くいらっしゃいます。というよりも、一般の方は、ほとんどそうです。そこで、比較的安価で住まいを水平にする「土台と基礎を切り離して、基礎を補強した上で納める」という方式を、コストの掛かる方法と合わせて、ご提案させて頂いてます。今回のM様も、複数の工事方法を検討頂き、比較的安価の方法をご採用頂きました。

まずは、五代目源右エ門さんで、約13センチのジャッキアップです。基礎と切り離して、土台を持ち上げます。

 

ジャッキで持ち上がったら、基礎パッキンで持たせておき、並行して間に敷き詰める土台(檜)を、持ち上げた幅に合わせて作成します。

 

このように、土台を納めていきます。狭い部分まで、キッチリと納めてます。

  

この時、防腐処理をすると共に、土台を固定させます。

そして、ジャッキアップした際にハツッた穴をモルタルで粗詰めし、水平にする作業は、これで終了です。

 

床も一緒に持ち上がってますから、束が浮き上がった分は、新しい束で支えます。



家を持ち上げた際には、給排水が切れてしまいますので、アダプターをかませて、再接続します。

 

 

そして最後が、基礎仕上げです。

 



 

 

ここまでやって、80万円弱ですので、源右エ門さんとアクアスも、頑張ってると思いませんか?

工事金額は、ジャッキを掛ける箇所数や面積にもよりますので、一概には言えませんが、ちょっとした工事でしたら、これ位の金額でやってます。須賀川での工事件数は、既に40件を越えてますので、震災で被害に遭われ、工事のご用命を頂いた方からは、大変感謝されてます。因みに、昨年の震災直後の4月から工事を始め、多くの余震にも遭ってますが、この方法で再沈下等のトラブルが発生した事は、一度もありません

M様も「サッシが全て動くようになったのは、驚きです。サッシ屋さんに頼まなくて良かったです。立ったままズボンをはけるので、水平に戻ったんだ、と実感出来ます」と大変、喜ばれてました。

しかし、M様邸の復旧工事は、まだこれからです。下水接続工事と合わせ、水捌け改善の犬走り工事、浴室工事、内装工事・・・とまだやるべき事は山積みです。これからも、M様と優先順位を付けながら、同じ目線で取り組んで参りたいと考えております。

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