解体工事には、様々な思いが

来週火曜日から土蔵も含めたお住まい全体の解体工事を予定しているI様邸。今日、最終段階の片付けを終え、本工事の開始待ちという状況になりました。

元々、施主様のお宅は白河の古い商家で、築135年という見事な3階建ての土蔵を持たれています。そして、一時は西白河地区で煙草の専売を一手に引き受けておられたそうで、その建屋を見ていると、当時の様子が目の前に浮かんで来ます。

片付けをしていたら、本当に色んなものが出て参ります。例えばこれが、煙草の専売をされていた頃のカゴです。屋号も書かれています。



この箱階段も、こんなに高さのあるものは珍しいです。



黒漆喰の観音開きの扉は、大きく重過ぎて保管が難しいので再利用は断念されてますが、金具だけは残しておいて、いずれはリフォームの際に、ご使用されるお考えのようです。

 



この欄間も、今では見る事のなくなってしまった貴重なものです。

 

他にも、色んな貴重なものが残されている建物ですので、お話しをしていますと、施主様の思いもひしひしと伝わって参ります。

今回は、壁が落ち始めて来ているので「隣家のご迷惑になってはいけない」という事で、解体をご決断された訳ですが、ご先祖様から受け継いで来た遺産を解体してしまうという事に対して、ご家族の皆様、何とも言い表せない寂寥感を抱かれているようです。

通常のリフォーム工事では、解体する場面を出来るだけお見せしないようにして、出来上がった喜びを感じて頂くように努めるのですが、解体のみというのは、プラス側の要因を生み出すものではありません。そういう意味で、我々にとっては最も難しい仕事の一つではないかと思います。今回はI様のお気持ちに少しでもお応え出来ますよう、ご家族の皆様の思いを汲みとった対応と扱い方を通して「アクアスさんにお願いして良かった」と言われるように努めて参りたいと考えてます。

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