白河での解体工事が終わりました

5月29日の残材処分から始まりました白河市I様邸の解体工事。「隣家にほとんど接していた事」「間口が狭く奥行きが深い敷地」「裏手側からは重機が入れない」…と様々な難しい点があったのですが、先週末で無事、建屋の解体自体は終わり、ホッとしているところです。

今回の解体建屋は「店舗兼住居」「3階建て土蔵」「2階建て土蔵」「鉄骨倉庫」の4棟でしたので、600㎡超の大掛かりなものとなりました。

手前の店舗兼住居を壊したら、近隣の方も驚くような3階建て土蔵が見えて来ました。



今回の工事を難しくしたのは、この写真からは分かりづらいのですが、向かって右側の土壁が崩れ落ち、建屋自体が右側に傾いていた事です。右側の土台付近の木が腐ってましたので、右側の壁面全体に歪が生じる力が働いていたところに本震と余震の影響が加わり、建屋の構造体を支えるため、土壁が崩れてしまったものと想定されます。

右側のお宅に倒れ込まないように壊していく事も難しかったのですが、それ以上に大変だったのが、解体途中で施主様が「3階建て土蔵の柱や天井板を使った部屋を、別の場所に作りたい」と仰られた事です。

私も「出来るだけ遺したい」という施主様の思いは理解出来ましたので、出来る限り意向には沿いたかったのですが、重機による全解体で始まった工事でしたのでしたし、大きな予算を遣って行う移築でもありませんでしたので「部分的な手壊しで使えそうな木材を保管しておき、後日、その材料を使ってリフォーム工事を行いましょう」という事になりました。特に、土壁については、再生するには時間とコストが掛かり過ぎますので、アクアスが得意とする調湿する壁:MPパウダーを活用していくのがベターだと考えています。

解体工事の職人さん達も、色々とご協力くださいました。これは、天井板を外しているところです。

 

黒漆喰の扉も移築や再生は不可能ですが、金具を外して、リフォーム工事の際に活かしていきたいと思います。

 

 

そして先週末の段階で、このように建屋は4棟とも、解体が完了しました。

 

建物を壊してしまうと、言葉では言い表せないような虚しさが心に残るものです。今回は、壊してしまうだけの工事で検討していたのですが、部分的にではありますがご先祖様の遺産を残す事になったのは、今後に向けても希望の光が見えて来ます。過去から未来に向けて思いを受け継いでいくためにも、これからじっくりと時間を掛けて検討していきたいと思います。

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