耐力壁

東日本大震災で大きな被害を受けてしまった長松院さんの本堂。今回の改修工事では、格子状の耐力壁を四隅に設ける事で、地震対策とします。そして昨日の夜、その耐力壁の一部が到着しましたので、早速、檀家総代長様が工事中の現場まで、確認にいらっしゃいました。

 

通常は筋交いで耐震としているケースが多いのですが、今回の震災で判明した通り、震度5程度までの短時間の揺れだったら筋交いでも耐える事が出来るのですが、震度6を超える地震が長く続いた場合、筋交いが外れてしまって、それ以降は大きな被害を受けてしまいます。そういう現実をこれまでに見て来た魚津社寺工務店さんが、日大との共同研究で開発したのが『格子状の耐力壁』です。近日中に、実際の壁に施工されますので、どういうものになるのか、楽しみです。

それから、檀家総代長さんは『いいものを観る眼』がおありのようで、裏手の方に置かれていた天井材に眼を付けられました。

 



これを見て、判断出来る方はあまりいないと思うのですが、杉本棟梁が付き合いのある古材屋さんから買って来られたものだそうで、今では中々、手に入らなくなった吉野杉だそうです。眼の肥えた檀家総代長さんは「本堂の出来るだけ大きな面積で、これを使って下さいよ」と仰ってました。予算制約のある工事ですので、杉本棟梁も「出来るだけいいものを使いたい」という気持ちとの葛藤があるみたいです。「本堂内部の天井にこの素材が使われたら、すごく良くなるな」と私も楽しみになりました。

私が今、手掛けている宿坊の無得庵も、負けないように良い工事にしていきたいと思います。

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