通常、ユニットバスにリフォームする動機は「床や壁がタイルになっている寒いお風呂を暖かくしたい」というケースが大部分です。しかし今回、たまたま別の工事でお邪魔したお客様宅で「7年前にリフォームしてユニットバスに変えたのに、かなり寒い」というお風呂に遭遇しました。
その寒さというのは、私でさえ「ジャンパーを着てても寒く感じる」という位で、しかも浴室の中に足を踏み入れると、靴下を履いていても冷たくて飛び上がりそうになりました。
何故、こんなに寒いのかと言えば、以下の4つの要因によるものと思われます。
①北側に面していて、断熱性能の低いアルミ製の窓になっている。
②床がタイルになっているので、冷たい。
③床下に断熱がなく、空洞になっている。
④壁がホーローになっていて、とにかく冷たい。
以上の4点がその理由かと思われます。
上記の①~③については、一般的にもある話しなのですが、④については、私も初めての体験でした。写真ではあまり分かりづらいかも知れませんが、こんな壁です。
「壁が冷たい」ために寒く感じるのは、その輻射熱によるものです。一般的な樹脂壁のお風呂でも壁が冷たくなっていると寒く感じますので、そういう場合は、シャワーで熱いお湯をかけて壁面を温めると、暖かく感じるようになります。私達がMPパウダー(珪藻土)の壁をおススメしている理由の一つも、輻射熱によって体感温度が上がるからなんです。ですから、私がユニットバスをおススメする際には『床や壁が暖かい』という事は、非常に大きな要素と考えています。
では、ホーロー壁の浴槽の良い点は何かと申しますと『耐火性が抜群』(火を付けても燃えないし、煤も簡単に落ちる)という事のようですが、デメリットである『壁が冷たいため、寒くなる』という点は、浴室での使用を考えると、私には致命的な問題ではないかと思えますね。
こちらの浴室では、このように床もタイルになってますから、壁も足元も冷たい状態ですので、入浴されている方には負担が大きいと言えます。
(上側が浴室、下側が脱衣場です)
こちらのお客様は先日、TOTOのユニットバスにリフォームした現場をご覧になったようで、冬場の寒い浴室から解放されたいとのお話しも承っております。今のお風呂もまだ使えますので、私達から『暖かいユニットバスへのリフォーム』はおススメしづらいのですが、ご希望があれば、出来る限りご希望に沿えるよう、検討していきたいと思います。
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