震災による沈下被害について、報道等で一般的に知られているのは、盛り土した箇所の沈下ですが、須賀川で復旧対応をしていく中で私が確信しているのは、水捌けの悪い箇所も軟弱地盤の大きな原因になっている、という事です。
実際、長松院さんの本堂南側が沈下したのですが、ここは盛り土した場所ではありませんでした。そして雨が降る度に海のようになっている事は、12月16日の本ブログで紹介しました通りです。
http://suisai-cafe.com/archives/9368
では、これをどのように改善したのかについて、簡単にご紹介させて頂きます。
工事箇所全体を掘削し、中心部分に暗渠(あんきょ)排水用の水路を作ります。
この時、勾配が中心に向かって取られてますので、雨水が水路に向けて集まるようになってます。そしてここを転圧して路盤固めし、
そこに防草シートを敷きます。これは、砕石を敷き詰めるため、雑草を生えにくくさせる事と雨水が地面に浸み込む事を抑え、暗渠パイプに雨水が流れ込むようにするためです。
そして、このように雨水が浸み込むように工夫した暗渠パイプを敷設し、
その上に砕石を敷き詰めます。
そうして、これで完成です。
今回の本堂改修工事で、傾いた建屋を真っ直ぐに戻したのですが、この対策をしていないと再沈下してしまう可能性が大です。
これまでは、雨が降った時、こんな状態になってましたので、それがどの程度、改善されているのか、大雨が降るのが楽しみです。
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